さわやかなガン告知が一転崖から落とされる

さわやかなガン告知が一転崖から落とされる。

  5年前のことだ、食べても食べても空腹感がある。

 

 (5年前の7月のお話。今この記事を書いている今月、無事ガン・センターを卒業しました。)

 

 なんなんだろうこれは?という不思議な時期があった。

 

 40代前半だ。食べ盛りの時期はとうに過ぎた。

 

 ホルモンのバランスでも崩れたのか?

 

 食欲があって悪いことはないのだが。しかし10分前に食べ終わって、またお腹が空くってどういうこと?

 

 高校生くらいの食欲。 しかし再度ご飯を食べ始めると、今度はいくらも入らない。

 

 ・・・。

 

 やっぱり、お腹はいっぱいなのだ。

 

 何かおかしいな、と思っていた。

 

 体は痩せ型。

 

 いままでの食欲は普通。

 

 運動は好き。 症状としては、半年ほど便秘と下痢を繰り返していた。別に珍しいことではなく。今までに何度もある。

 

 ただ、今回はずいぶん長いな、と思っていた。

 

 小さい頃から胃弱。親兄弟も胃弱なので、これは仕方のない遺伝かなと思っていた。

 

 しかしさすがに、便秘と下痢がひどくなり地元のホームドクターへ。

 

 偶然にも胃カメラを飲むことに・・・。

 

 アルバイトらしき若い先生だが、胃カメラを操作するのが上手だった。

 

 胃カメラを飲むと、よかったですねー胃癌です、とその先生。

 

 え?えづきそうになる。

 

 ベットに横になっていた。

 

 胃癌?

 

 アルバイトらしき先生の見立てでは、初期の胃癌。

 

 とりようによっては失礼にも取れるが、早く見つかってよかったですね、という意味だった。昔のドラマと違い、今はあっけらからんと告知するのだ。

 

 気が動転するも、その若い先生のさわやかな対応に、ま、たいしたことないのかなとも思った。

 

 (手術が発達している。内視鏡で取れる程度の簡単なものなのか、このまま今とってくれればいいのに、と思った)

 

 ホームドクターは地元で流行っている内科の先生だ。車で10分程度のところに、連携している大学病院もある。

 

 そのしばらく後、院長先生も胃カメラの写真を見て、これは胃癌だ、と。

 

 先生、胃潰瘍じゃないですか?

 

 初期の胃癌ですね、と落ち着いた感じで太鼓判。

 

 ・・・診断はまず間違いないだろう。しかし話には続きがあった。それから1週間程度の精密検査の結果待ち中のことだ。

 

 家にいたとき、先生からの電話。

 

 声色が違う。どうしたのか? 聞く私にも緊張が伝わる。

 

 ・・・やばいやつだ。すぐ切ろう!

 

 は?・・・どういうこと? 先日の2人の先生の気楽に構えましょう、といっていたのとは打って変わる電話の声の緊張感。

 

 ど、どういうことですか?

 

 バンジージャンプで飛びたくないのに不意に押し出されたような思い出したくない緊張感だ(やったことないが)。

 

 しかも癌にやばいやつとやばくないやつがあるの?

 

 電話を切ると、クリニックに行った。混んではいたがすぐ呼ばれた。

 

 先生は立ったまま言った。

 

 スキルス性胃癌です。

 

 は?・・・何それ?専門用語で言われても分からない。

 

 ・・・やばいやつです。何年か前に男性のアナウンサーの方が亡くなったやつです。

 

 生唾を飲み込む。

 

 あれです。

 

 そもそも・・・癌にやばいもやばくないもあるのか?癌てみんなやばいんじゃないの?
 
 そのうえで余裕で告知したんじゃないの?

 

 健康の話は人並み程度に好きだが、専門的なことは分からない。

 

 しかし考えて欲しい。その時どう反応するべきだったか?

 

 泣けばいいのか、苦笑すればいいのか。

 

 酸いも辛いも経験積みの40代、と思っていた。大抵のことは経験積みと思っていた。

 

 正直甘かった。

 

 40過ぎのいいおじさんが、対応の仕方が分からないことがあるんだね。

 

 内科の専門の先生に目の前で真剣に、やばいやつだよって言われて・・・。

 

 当初、あっけらからんと癌と言われ治療法があるのでこんなにさわやかに言うのかなと思っていた。

 

 それが急に専門家にやばいですって言われても・・・。

 

 40過ぎのおじさんではあるけど、唖然、茫然。

 

 記憶がない。

 

 覚えてない。

 

 すぐ死ぬ覚悟が出来るほど大物ではなかった・・・。

 

 茫然自失。

 

 夢の中に逃げたかった。

 

 うそであってくれ。・・・いくらツネッても現実なんだなこれが。

 

 その後地元の大学病院で手術をすすめられるも、手術方法で断られ、自分で探すことに・・・。

 

 (輸血はしないのだ)

 

 ・・・しかし白日夢というのはあると思う。

 

 海中を浮遊するサメに睨まれるという、・・・その後、手術後までその幻想に時々おそわれた。

 

 怖くて、おなかがギュとしまる感覚があった。

 

 もがいても自分の思い通りに行かない現実があった。

 

 思い出したくない。

 

  笑えない昔話だ。

 

 

 

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